独自に配合した化学塗料を用いてペイントし、故意に塗装面にひび割れを起こして制作される松下氏の絵画。
白と黒の絵の具によって描かれたこの作品は、見る人によっては、かすかに青や黄や赤などの色味を見つけることができます。
モノトーンの世界で作り出された絵の具が魅せる光の表情は、しんしんと雪が舞い踊る冬の夜、月明かりに照らされた雪がキラキラと輝くさまを思わせます。
ひび割れの現象のもつ偶然性と松下氏の作為性の末に生み出された絵の具の痕跡が表現する、メゾン トゥモローランドだけの特別な冬の訪れをお楽しみください。
デザイナープロフィール
松下徹/Tohru Matsushita
1984年神奈川県生まれ。2010年東京藝術大学先端藝術専攻修了 ストリートアートなど、ローブローアートの研究に基づいた絵画作品や壁画作品を制作。 グループ展や企画展など、多岐に渡る展覧会を企画する展覧会オーガナイザーとしても活躍している。